2024年11月3日に開催された第56回全日本大学駅伝で、國學院大学の6区(12.8km)を走った4年生の山本歩夢選手。
見事、36分47秒の区間新新記録を樹立し、大会MVPも獲得しました!
國學院大学と言えば、大エースで主将の平林清澄選手(4年)が話題になりますが、1年時から切磋琢磨してきた「もう一人の男」、山本選手も将来が期待される実力者です。
卒業後の進路が大いに気になるところですが、「旭化成」ではないかと言われています。
この記事では、
- 山本歩夢選手の進路は旭化成?
- 旭化成志望の理由を検証
- 山本歩夢選手のプロフィールと経歴
これらについてお伝えしますので、ご覧ください。
山本歩夢の進路は旭化成で確定?
同級生で主将の平林清澄選手の進路については「ロジスティード(旧日立物流)」と発表されていますが、山本選手の進路については、まだ正式発表はありません。
ただ、2024年10月の報道では「旭化成を志望」と報じられています。
ハーフマラソン日本人学生歴代4位(1時間0分43秒)の山本歩夢(22)が名門の旭化成、ハーフマラソン1時間2分15秒の自己記録を持つ鶴元太(22)が埼玉医科大グループを志望。
引用:スポーツ報知 2024.10.4
旭化成はかつての日本を代表するランナー、双子の「宗兄弟」の弟・宗猛さんが総監督を務め、西村功監督が率いるチーム。
ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)では歴代最多25回の優勝を誇り、1990年代は優勝9回、2位1回と無双していました。
一時新興チームに押されて低迷していましたが、2015年頃から大学駅伝のエース級のスカウトに成功し、2017年からは4連覇。
現在も主将の相澤晃選手(東洋大学出身)を中心に、日本一を目指しています。
旭化成からすると、山本歩夢選手ほどの実力者から志望されれば断る理由は無いですよね。
相思相愛で、進路は旭化成で確定だと思います。
山本歩夢の旭化成志望理由は憧れの國學院OBの存在!
では、数ある実業団の中で、なぜ山本選手は旭化成を選択したのでしょうか。
ここからはこれまでの山本選手の発言や、各実業団のチームカラーからの推測になります。
①憧れの國學院OBが在籍している
現在旭化成には、3人の國學院大学OBが在籍しています。
■土方英和選手(2020年卒業→honda→2022年入部)
■藤木宏太選手(2022年卒業・入部)
■中西大翔選手(2023年卒業・入部)
この3人は、國學院大学が大躍進した2019年度の主要メンバーです。
出雲駅伝では、1区・2区を藤木選手→中西選手でつなぎ、アンカーの6区を任された土方選手が逆転して初優勝。
箱根駅伝でも往路2位・総合3位と、大学歴代最高成績を残しています。
当時高校2年生だった山本選手は、これらのレースをテレビで見て心を奪われ、國學院大学への進学を決めたと話しています。
「進路で迷っていたのですが、2019年の出雲駅伝6区で土方英和さん(現・旭化成)が駒大を逆転したシーンと、同じ年度の箱根駅伝1区で当時2年生だった藤木宏太さん(現・旭化成)がラスト3kmで一気に前に出た走りが印象が強烈でした。勢いのある大学で、箱根駅伝でまだ優勝していない。自分たちの力で初優勝したいなと思ったんです」
引用:月陸Online
言ってみれば、山本選手にとって大学選択の決め手となったほどの憧れの存在。
実業団でも一緒のチームで頑張りたいと思うのは、自然な気持ちかもしれません。
②将来的にマラソンも視野に入れている?
旭化成は駅伝で実績を残していますが、マラソン選手の育成にも力を入れています。
先輩の土方英和選手は大学卒業後に入部したHondaから、2022年9月に旭化成へ移籍。
実力選手の名門から名門への移籍は珍しい上に、1月のニューイヤー駅伝ではアンカー区間賞でHonda優勝のフィニッシュテープを切っていた土方選手。
当時は「なぜ?」と話題になりました。
その理由については、「マラソンで結果を出すため」とのこと。
移籍の理由は「マラソン」ときっぱり。「マラソンで結果を残した選手、スタッフが多く、その経験を直接聞きたかった」という。
引用:夕刊デイリーweb
もしかしたら、山本歩夢選手も将来的にマラソンで世界を目指すことを視野に入れての選択かもしれませんね。
山本歩夢(國學院大学)のプロフィール・経歴
プロフィール
- 名前:山本歩夢(やまもと あゆむ)
- 生年月日:2002年6月24日
- 年齢:22歳(2024年11月現在)
- 出身地:福岡県苅田町(かんだまち)
- 大学:國學院大学・人間開発学部4年
- 高校:自由ケ丘高等学校卒
- 中学:苅田町立新津中学校卒
- 身長/体重:168㎝/53㎏
■自己ベスト
5000m:13分34秒85
10000m:28分16秒92
ハーフマラソン:1時間00分43秒(日本人学生歴代4位)
経歴:高校時代
小学校2年生の時に、兄が入会していたクラブチーム(苅田与原RC)で陸上を始めた山本選手。
陸上強豪校の自由ケ丘高校(福岡県)では、2年時に全国高校駅伝に初出場し、1区を任されます。
区間23位だったもののチームは8位入賞。
持久系のトレーニングを取り入れたことで持ち前のスピードも強化され、才能が開花していきます。
3年時はコロナ禍でインターハイは開催されませんでしたが、11月に5000mで13分48秒89をマーク!
卒業後は「國學院大初の13分台ランナー」として、鳴り物入りで國學院大学に入学しました。
経歴:大学時代
エース平林選手の高校時代の5000mの記録は14分03秒41で、入学時は山本選手のほうが評価が高かったといいます。
同期の良きライバルと切磋琢磨し、順調に成長していった山本選手。
1年の冬にはハーフマラソンで当時の日本人学生歴代2位となる1時間00分43秒をマーク。
平林選手は、
これは練習から歩夢を超えていくしかないなと。タイム設定もすべて上回ることを意識しましたし、歩夢の練習タイムが基準になりました。
と、対抗意識を燃やしたと話しています。
箱根駅伝でも1年・2年と連続で往路3区を任され、いずれも区間5位と結果を残しました。
3年の7月には5000mで13分34秒85の國學院大記録を樹立するなど順調だった山本選手ですが、3年時の夏合宿で故障し、歯車が狂い始めます。
影響が長引き、出雲駅伝・全日本大学駅伝で結果を残せず、箱根駅伝はメンバーから外れました。
故障で苦しむ間に、平林選手は大阪マラソンを初マラソン日本選手最高記録で優勝。
ライバルの成長に焦りを感じながらも、やる気に火がついたといいます。
学生ラストイヤーは故障をしないことを第一に考えて練習を工夫し、出雲駅伝では2区を区間5位でまとめて優勝へ貢献。
11月の全日本大学駅伝では、途中脇腹を押さえながらも6区区間新の好走で7区の平林選手につなぎ、2019年以来の優勝を飾りました。
2人の仲の良さとライバル関係を知っている駅伝ファンには、泣ける襷渡しでしたね。
第56回全日本大学駅伝初優勝🥇🏆✨
— 山本歩夢 (@aym624zZ) November 4, 2024
6区区間賞(区間新)
大会MVP
駅伝日本一✨️
本当にチーム國學院の大優勝だと思う!
たくさんの応援ありがとうございました!!
残すは箱根駅伝のみ。
ラスト2ヶ月、ラスト1本、必ずや🔥
#全日本大学駅伝
#國學院大學
#歴史を変える挑戦ep3 pic.twitter.com/jjO9VG521W
残る1つ、箱根駅伝でも活躍が期待されています。
まとめ
この記事では、國學院大学4年・山本歩夢選手の進路についてお伝えしました。
- 旭化成を志望している(おそらく確定)
- 志望理由は憧れの先輩が在籍しているから?
- マラソン挑戦も視野に入れているかも?
旭化成で確定と思われますが、社会人になってもますます活躍してほしいですね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。